不可能性定理

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【ふかのうせいていり (impossibility theorem)】

合理的な投票方法を探るために, 経済学者アロー(K.J. Arrow)が提案した, 個人の投票に基づく選択結果を集計し, 集団の意思決定をする場合の公理主義的なアプローチ. 普遍性, 全員一致, 一対決定, 完全性, 推移律の5条件すべてを満たすのは独裁制以外には存在しないことを示した. アローは第6の条件として非独裁制を提起し, これらすべてを満たす合理的な意思決定ルールが存在しないことを証明した.