「準モンテカルロ法」の版間の差分

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乱数の代わりに準乱数を使う方法のこと.
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計算した<math>N</math>個の関数値の算術平均をもって近似値とする.
 
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被積分関数がKoksma-Hlawkaの意味で有界変動であれば,
 
被積分関数がKoksma-Hlawkaの意味で有界変動であれば,
<math>N</math> &rarr; &infin; のときモンテカルロ法よりも速く真の値に収束する.
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<math>N</math> &rarr; &infin; のとき[[モンテカルロ法]]よりも速く真の値に収束する.
 
5~数十次元,時には数百次元の積分にも使われることがある.
 
5~数十次元,時には数百次元の積分にも使われることがある.

2007年9月20日 (木) 19:56時点における最新版

【 じゅんもんてかるろほう (quasi-Monte Carlo method) 】

超立方体上で定義された積分の近似値を計算するために, 乱数の代わりに準乱数を使う方法のこと. 被積分関数の値を繰り返し計算する点の座標を準乱数で定め, 計算した個の関数値の算術平均をもって近似値とする. 被積分関数がKoksma-Hlawkaの意味で有界変動であれば, → ∞ のときモンテカルロ法よりも速く真の値に収束する. 5~数十次元,時には数百次元の積分にも使われることがある.