「定常過程」の版間の差分

提供: ORWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(新しいページ: ''''【ていじょうかてい (stationary process)】''' 時間をずらしても確率法則が変化しない確率過程. 確率過程$\{ X_t \}$に対して, 任意の$n$...')
 
 
(2人の利用者による、間の2版が非表示)
1行目: 1行目:
 
'''【ていじょうかてい (stationary process)】'''
 
'''【ていじょうかてい (stationary process)】'''
  
時間をずらしても確率法則が変化しない確率過程. 確率過程$\{ X_t \}$に対して, 任意の$n$と任意に選んだ時点$t_1,\cdots,t_n$, および任意のずらし幅$s$に対して$(X_{t_1}, \cdots, X_{t_n})$$(X_{t_1+s}, \cdots, X_{t_n+s})$の分布が等しい場合, $\{ X_t \}$は強定常過程, あるいは単に定常過程と呼ばれる. これに対し, 任意の $t$ に対して期待値 $\mathrm{E}(X_t)$ と分散 $\mathrm{V}(X_t)$ が存在し, これらが $t$ によらず一定で, さらに共分散 $\mathrm{Cov}(X_t,X_{t+s})$ $t$ によらないとき, $\{ X_t \}$は弱定常過程と呼ばれる.
+
時間をずらしても確率法則が変化しない確率過程. 確率過程<math>\{ X_t \} \,</math>に対して, 任意の<math>n \,</math>と任意に選んだ時点<math>t_1,\cdots,t_n \,</math>, および任意のずらし幅<math>s \,</math>に対して<math>(X_{t_1}, \cdots, X_{t_n}) \,</math><math>(X_{t_1+s}, \cdots, X_{t_n+s}) \,</math>の分布が等しい場合, <math>\{ X_t \} \,</math>は強定常過程, あるいは単に定常過程と呼ばれる. これに対し, 任意の <math>t \,</math> に対して期待値 <math>\mathrm{E}(X_t) \,</math> と分散 <math>\mathrm{V}(X_t) \,</math> が存在し, これらが <math>t \,</math> によらず一定で, さらに共分散 <math>\mathrm{Cov}(X_t,X_{t+s}) \,</math> <math>t \,</math> によらないとき, <math>\{ X_t \} \,</math>は弱定常過程と呼ばれる.
 +
 
 +
[[category:確率と確率過程|ていじょうかてい]]
 +
 
 +
[[category:待ち行列ネットワーク|ていじょうかてい]]

2008年11月13日 (木) 12:30時点における最新版

【ていじょうかてい (stationary process)】

時間をずらしても確率法則が変化しない確率過程. 確率過程に対して, 任意のと任意に選んだ時点, および任意のずらし幅に対しての分布が等しい場合, は強定常過程, あるいは単に定常過程と呼ばれる. これに対し, 任意の に対して期待値 と分散 が存在し, これらが によらず一定で, さらに共分散 によらないとき, は弱定常過程と呼ばれる.