「信頼領域法」の版間の差分

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'''【しんらいりょういきほう (trust region method)】'''
 
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制約なし最適化問題を解く勾配法の1つ. ヘッセ行列が正定値でなくてもニュートン法が大域的収束するように工夫された解法であるが, 準ニュートン法や制約付き最適化法の枠組みにも拡張されている. $k$ 回目の反復での近似解 $x_k$ が与えられたとき, 目的関数の2次近似が妥当であると思われる信頼領域でその2次近似を最小化するステップ $s_k$ を求める. そして関数の減少量に基づいて, 信頼領域の大きさを調節したり, $x_{k+1}:=x_k+s_k$ と近似解を更新したりする.
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制約なし最適化問題を解く勾配法の1つ. ヘッセ行列が正定値でなくてもニュートン法が大域的収束するように工夫された解法であるが, 準ニュートン法や制約付き最適化法の枠組みにも拡張されている. <math>k\,</math> 回目の反復での近似解 <math>x_k\,</math> が与えられたとき, 目的関数の2次近似が妥当であると思われる信頼領域でその2次近似を最小化するステップ <math>s_k\,</math> を求める. そして関数の減少量に基づいて, 信頼領域の大きさを調節したり, <math>x_{k+1}:=x_k+s_k\,</math> と近似解を更新したりする.

2007年7月13日 (金) 18:52時点における版

【しんらいりょういきほう (trust region method)】

制約なし最適化問題を解く勾配法の1つ. ヘッセ行列が正定値でなくてもニュートン法が大域的収束するように工夫された解法であるが, 準ニュートン法や制約付き最適化法の枠組みにも拡張されている. 回目の反復での近似解 が与えられたとき, 目的関数の2次近似が妥当であると思われる信頼領域でその2次近似を最小化するステップ を求める. そして関数の減少量に基づいて, 信頼領域の大きさを調節したり, と近似解を更新したりする.