「仁」の版間の差分

提供: ORWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
 
2行目: 2行目:
  
 
シュマイドラー(D. Schmeidler)が提唱した提携形ゲームの解概念で,配分<math>x=(x_1,x_2,...,x_n)\,</math>に対する提携<math>S\,</math>のもつ不満(超過要求)<math>\textstyle e(S,x)=v(S) -\sum_{i \in S }x_i\,</math>に基づき定義される.配分<math>x\,</math>に対するすべての不満<math>e(S,x)\,</math>を大きい順に並べたベクトルを<math>\Theta (x)\,</math>とし, <math>\Theta (x)\,</math>と<math>\Theta (y)\,</math>の各成分を大きなものから順に比較し, 最初に異なった成分について後者が小さいとき, <math>y\,</math>は<math>x\,</math>より受容的であるという.他のすべての配分よりも受容的な配分はただ1つ存在し, それが仁である.
 
シュマイドラー(D. Schmeidler)が提唱した提携形ゲームの解概念で,配分<math>x=(x_1,x_2,...,x_n)\,</math>に対する提携<math>S\,</math>のもつ不満(超過要求)<math>\textstyle e(S,x)=v(S) -\sum_{i \in S }x_i\,</math>に基づき定義される.配分<math>x\,</math>に対するすべての不満<math>e(S,x)\,</math>を大きい順に並べたベクトルを<math>\Theta (x)\,</math>とし, <math>\Theta (x)\,</math>と<math>\Theta (y)\,</math>の各成分を大きなものから順に比較し, 最初に異なった成分について後者が小さいとき, <math>y\,</math>は<math>x\,</math>より受容的であるという.他のすべての配分よりも受容的な配分はただ1つ存在し, それが仁である.
 +
 +
[[category:ゲーム理論|じん]]

2008年11月9日 (日) 19:04時点における最新版

【じん (nucleolus)】

シュマイドラー(D. Schmeidler)が提唱した提携形ゲームの解概念で,配分に対する提携のもつ不満(超過要求)に基づき定義される.配分に対するすべての不満を大きい順に並べたベクトルをとし, の各成分を大きなものから順に比較し, 最初に異なった成分について後者が小さいとき, より受容的であるという.他のすべての配分よりも受容的な配分はただ1つ存在し, それが仁である.