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【ひーぷ (heap)】
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'''【ひーぷ (heap)】'''
  
値(キー)をもつ要素の集合 $A$ が,  要素の追加, 削除により動的に変化するとする.  $A$ に対し, $A$ を保持し, 最小値をもつ要素を見つける・最小値をもつ要素を削除する・新しい要素を追加する, という3種の機能をもつデータ構造をヒープという. 配列を使ったヒープはこれら3種の操作を1回あたり O$(\log |A|)$ 時間で実行し, またメモリ使用量も O$(|A|)$ である.  ヒープは計算機に実装しても高速であり,  コード化も容易なため, 実用的である.
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値(キー)をもつ要素の集合 <math>A</math> が,  要素の追加, 削除により動的に変化するとする.  <math>A</math> に対し, <math>A</math> を保持し, 最小値をもつ要素を見つける・最小値をもつ要素を削除する・新しい要素を追加する, という3種の機能をもつデータ構造をヒープという. 配列を使ったヒープはこれら3種の操作を1回あたり O<math>(\log |A|)</math> 時間で実行し, またメモリ使用量も O<math>(|A|)</math> である.  ヒープは計算機に実装しても高速であり,  コード化も容易なため, 実用的である.
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[[Category:組合せ最適化|ひーぷ]]

2008年11月13日 (木) 15:11時点における最新版

【ひーぷ (heap)】

値(キー)をもつ要素の集合 が, 要素の追加, 削除により動的に変化するとする. に対し, を保持し, 最小値をもつ要素を見つける・最小値をもつ要素を削除する・新しい要素を追加する, という3種の機能をもつデータ構造をヒープという. 配列を使ったヒープはこれら3種の操作を1回あたり O 時間で実行し, またメモリ使用量も O である. ヒープは計算機に実装しても高速であり, コード化も容易なため, 実用的である.