【こうようかんすう (utility function)】
任意の2つの選択対象 X , Y {\displaystyle X,Y\,} に対し, Y {\displaystyle Y\,} よりも X {\displaystyle X\,} を好むことを表す選好関係 X ≻ Y {\displaystyle X\succ Y\,} が数の大小関係 u ( X ) > u ( Y ) {\displaystyle u(X)>u(Y)\,} と同値となるような実数値関数 u {\displaystyle u\,} を, ≻ {\displaystyle \succ \,} を表現する効用関数という. また, 貨幣のように譲渡可能な財があって,その m {\displaystyle m\,} 単位と X {\displaystyle X\,} との組 ( X , m ) {\displaystyle (X,m)\,} の効用が u ( X , m ) = U ( X ) + m {\displaystyle u(X,m)=U(X)+m\,} と与えられるとき, U {\displaystyle U\,} を譲渡可能効用という. さらに, X {\displaystyle X\,} がくじで U ( X ) {\displaystyle U(X)\,} が X {\displaystyle X\,} の期待効用として与えられるとき, U {\displaystyle U\,} は譲渡可能なフォンノイマン・モルゲンシュテルン効用となる.
詳しくは基礎編：効用関数を参照.
に対し, 
よりも
を好むことを表す選好関係
が数の大小関係
と同値となるような実数値関数
を, 
を表現する効用関数という. また, 貨幣のように譲渡可能な財があって,その
単位ととの組
の効用が
と与えられるとき,
を譲渡可能効用という. さらに, がくじで
がの期待効用として与えられるとき, は譲渡可能なフォンノイマン・モルゲンシュテルン効用となる.