大偏差理論
2007年7月13日 (金) 14:03時点における122.17.2.240 (トーク)による版 (新しいページ: ''''【だいへんさりろん (large deviation theory)】''' 次の性質を満たす可測空間$({\cal X}, {\cal B})$上の確率測度の列$\{\mu_n\}$に関する理論...')
【だいへんさりろん (large deviation theory)】
次の性質を満たす可測空間$({\cal X}, {\cal B})$上の確率測度の列$\{\mu_n\}$に関する理論で, 稀な確率事象の漸近解析に使われる. 性質とは, 任意の$\Gamma \in {\cal B}$に対して
\begin{eqnarray*}
\limsup_{n\rightarrow \infty} v(n)^{-1}\log \mu_n (\Gamma )&\leq& -\inf_{x\in \bar{\Gamma}} I(x),\\ \liminf_{n\rightarrow \infty} v(n)^{-1}\log \mu_n (\Gamma )&\geq& -\inf_{x\in \Gamma^{o}} I(x)
\end{eqnarray*}
である. ここで, $\{v(n)\}$は無限大に発散する増加数列, $\bar{\Gamma}$は$\Gamma$の閉包, $\Gamma^{o}$は$\Gamma$の開核である. $I(x)$はレート関数(rate function)と呼ばれる.