【ふらくたるぶらうんうんどう (Fractal Brownian motion) 】
平均が
となるように値をずらせた確率過程
がガウス過程,すなわち,任意の正の整数
と任意の
に対して,
の結合分布が多次元正規分布に等しいとする.この確率過程は,共分散が
を満たす定数
に対して,
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であるとき,ハースト定数
をもつ自己相似過程となる.この自己相似過程を,ハースト定数
をもつフラクタルブラウン運動と呼ぶ.特に,
ならばブラウン運動に等しい.
ならば
が大きいほど強い正の相関をもち,
ならば負の相関をもつ.