【せんこうかんけい (precedence relation)】
結果の集合 X {\displaystyle X\,} の中から2つの結果 x , y ∈ X {\displaystyle x,y\in X\,} を取り出して, 意思決定者が x {\displaystyle x\,} は y {\displaystyle y\,} と同程度にまたはそれ以上に好ましいと考えているとき x ≻ ∼ y {\displaystyle x\displaystyle {\mathop {\succ } _{\sim }}y\,} と書くことにする. x ≿ y {\displaystyle x\displaystyle {\succsim }y\,} を満たすすべての組 ( x , y ) {\displaystyle (x,y)\,} の集合 R {\displaystyle R\,} を考えると, R {\displaystyle R\,} は意思決定者の X {\displaystyle X\,} 上の好みを表す関係なので選好関係と呼ばれる. R {\displaystyle R\,} は二項関係(binary relation) の一種である. また, 結果の集合 X {\displaystyle X\,} が選好関係 ≿ {\displaystyle \displaystyle {\succsim }\,} をもつ構造を ( X , ≿ ) {\displaystyle (X,\displaystyle {\succsim })\,} と表し, これを X {\displaystyle X\,} 上の選好構造と呼ぶ.
の中から2つの結果
を取り出して, 意思決定者が
は
と同程度にまたはそれ以上に好ましいと考えているとき
と書くことにする. 
を満たすすべての組
の集合
を考えると, は意思決定者の上の好みを表す関係なので選好関係と呼ばれる. は二項関係(binary relation) の一種である. また, 結果の集合が選好関係
をもつ構造を
と表し, これを上の選好構造と呼ぶ.