【じん (nucleolus)】
シュマイドラー(D. Schmeidler)が提唱した提携形ゲームの解概念で,配分 x = ( x 1 , x 2 , . . . , x n ) {\displaystyle x=(x_{1},x_{2},...,x_{n})\,} に対する提携 S {\displaystyle S\,} のもつ不満(超過要求) e ( S , x ) = v ( S ) − ∑ i ∈ S x i {\displaystyle e(S,x)=v(S)-\sum _{i\in S}x_{i}\,} に基づき定義される.配分 x {\displaystyle x\,} に対するすべての不満 e ( S , x ) {\displaystyle e(S,x)\,} を大きい順に並べたベクトルを Θ ( x ) {\displaystyle \Theta (x)\,} とし, Θ ( x ) {\displaystyle \Theta (x)\,} と Θ ( y ) {\displaystyle \Theta (y)\,} の各成分を大きなものから順に比較し, 最初に異なった成分について後者が小さいとき, y {\displaystyle y\,} は x {\displaystyle x\,} より受容的であるという.他のすべての配分よりも受容的な配分はただ1つ存在し, それが仁である.