「準乱数」の版間の差分

提供: ORWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(新しいページ: ''''【 じゅんらんすう(quasi-random numbers) 】''' 空間(1次元有限区間あるいは多次元立方体)の中に代数的な方法によって 作り出され...')
 
1行目: 1行目:
'''【 じゅんらんすう(quasi-random numbers) 】'''
+
'''【 じゅんらんすう (quasi-random numbers) 】'''
  
 
空間(1次元有限区間あるいは多次元立方体)の中に代数的な方法によって
 
空間(1次元有限区間あるいは多次元立方体)の中に代数的な方法によって
6行目: 6行目:
 
“乱数”という名前がついているが,ランダムネスは無い.
 
“乱数”という名前がついているが,ランダムネスは無い.
 
点の個数が有限なもの(点集合)と無限のもの(点列)とに大別される.
 
点の個数が有限なもの(点集合)と無限のもの(点列)とに大別される.
より厳密には,後者の場合、
+
より厳密には,後者の場合,
s次元の点列の最初のN個からなる集合の差異(discrepancy)が,
+
<math>s</math>次元の点列の最初の<math>N</math>個からなる集合の
任意のNについてO((logN)/N)であるとき,s次元の準乱数であるという.
+
差異(discrepancy)が,
 +
任意の<math>N</math>についてO((log<math>N</math>)<math>s/N</math>)であるとき,
 +
<math>s</math>次元の準乱数であるという.

2007年9月18日 (火) 23:13時点における版

【 じゅんらんすう (quasi-random numbers) 】

空間(1次元有限区間あるいは多次元立方体)の中に代数的な方法によって 作り出される点列で, その空間の中に一様に配置されるものをいう. “乱数”という名前がついているが,ランダムネスは無い. 点の個数が有限なもの(点集合)と無限のもの(点列)とに大別される. より厳密には,後者の場合, 次元の点列の最初の個からなる集合の 差異(discrepancy)が, 任意のについてO((log))であるとき, 次元の準乱数であるという.