「投票のパラドックス」の版間の差分

提供: ORWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(新しいページ: '【とうひょうのぱらどっくす (voting paradox)】 2つ以上の選択肢の中から1つを選ぶ場合, 多数決ルールを適用するときに生じる循環現...')
 
1行目: 1行目:
【とうひょうのぱらどっくす (voting paradox)】
+
'''【とうひょうのぱらどっくす (voting paradox)】'''
  
 
2つ以上の選択肢の中から1つを選ぶ場合, 多数決ルールを適用するときに生じる循環現象. 例えば投票者A, B, Cが選択肢X, Y, Zを選好する場合, AはX, Y, Zの順, BはY, Z, Xの順, そしてCはZ, X, Yの順に選好順序を有していると, 多数決ルールによれば, XはYに2対1で勝ち, YはZに2対1で勝ち, そしてZはXにやはり2対1で勝つという循環現象が起こる. このような現象をコンドルセの投票のパラドックスともいう.
 
2つ以上の選択肢の中から1つを選ぶ場合, 多数決ルールを適用するときに生じる循環現象. 例えば投票者A, B, Cが選択肢X, Y, Zを選好する場合, AはX, Y, Zの順, BはY, Z, Xの順, そしてCはZ, X, Yの順に選好順序を有していると, 多数決ルールによれば, XはYに2対1で勝ち, YはZに2対1で勝ち, そしてZはXにやはり2対1で勝つという循環現象が起こる. このような現象をコンドルセの投票のパラドックスともいう.

2007年7月17日 (火) 16:53時点における版

【とうひょうのぱらどっくす (voting paradox)】

2つ以上の選択肢の中から1つを選ぶ場合, 多数決ルールを適用するときに生じる循環現象. 例えば投票者A, B, Cが選択肢X, Y, Zを選好する場合, AはX, Y, Zの順, BはY, Z, Xの順, そしてCはZ, X, Yの順に選好順序を有していると, 多数決ルールによれば, XはYに2対1で勝ち, YはZに2対1で勝ち, そしてZはXにやはり2対1で勝つという循環現象が起こる. このような現象をコンドルセの投票のパラドックスともいう.