「マルコフ型到着過程」の版間の差分

提供: ORWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
 
(4人の利用者による、間の5版が非表示)
1行目: 1行目:
'''【まるこふがたとうちゃくかてい (Markovian arrival process (MAP))】'''
+
'''【 まるこふがたとうちゃくかてい (Markovian arrival process (MAP)) 】'''
  
到着までの状態(相)変化を表す推移速度行列 <math>T\,</math>, 相 <math>s_i\,</math> で到着がおき吸収状態 <math>\sigma_j\,</math> に推移する率 <math>u_{ij}\,</math> の行列 <math>U\,</math>, 吸収状態 <math>\sigma_j\,</math> から相 <math>s_k\,</math> へ推移する推移確率 <math>\alpha_{jk}\,</math> の行列 <math>\alpha\,</math> の3つの行列によって特徴づけられる到着過程. MAP(<math>T\,</math>, <math>U\,</math>, <math>\alpha\,</math>) と表記される. 到着間隔に相関があり, しかも有限状態のマルコフ連鎖で表現できる便利な到着モデルである. 積 <math>U \alpha\,</math> を1つの <math>m \times m\,</math> 行列 <math>D\,</math> で表し, この確率過程をMAP<math>(T,D)\,</math> と書くこともある.
+
[[客]]の到着間隔が同じ[[推移率]]行列で特徴づけられる[[相型分布]]に従い,
 +
かつ,連続する2つの到着間隔の間に相関を導入可能にしたもの.
 +
各到着間隔が従う[[相型分布]]の初期状態分布を,
 +
直前の到着間隔を表す相型分布において吸収が起こった状態に依存して定める.
 +
マルコフ変調ポワソン過程や独立な[[相型再生過程]]の重畳などを特別な場合として含む.
 +
MAP(マップ)と略称することが多い
 +
 
 +
==== 関連記事 ====
 +
[[《待ち行列に対するアルゴリズム的解法》|待ち行列モデルのアルゴリズム的解法]]
 +
 
 +
[[category:確率と確率過程|まるこふがたとうちゃくかてい]]
 +
 
 +
[[category:待ち行列|まるこふがたとうちゃくかてい]]

2008年11月13日 (木) 22:13時点における最新版

【 まるこふがたとうちゃくかてい (Markovian arrival process (MAP)) 】

の到着間隔が同じ推移率行列で特徴づけられる相型分布に従い, かつ,連続する2つの到着間隔の間に相関を導入可能にしたもの. 各到着間隔が従う相型分布の初期状態分布を, 直前の到着間隔を表す相型分布において吸収が起こった状態に依存して定める. マルコフ変調ポワソン過程や独立な相型再生過程の重畳などを特別な場合として含む. MAP(マップ)と略称することが多い

関連記事

待ち行列モデルのアルゴリズム的解法