「オプション」の版間の差分

提供: ORWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
("オプション" を保護しました。 [edit=sysop:move=sysop])
2行目: 2行目:
  
 
将来の一定期間において所定の資産(原資産)を所定の価格(権利行使価格)で売買する権利のこと. 買手がオプションの権利にしたがって原資産を売買することを権利行使するという. 原資産を売る権利をプット(put), 買う権利をコール(call)という. また, 所定の期間の最終時点である満期もしくは失効時点でのみ権利行使可能なものをヨーロピアンタイプ, 満期までの任意の時点で権利行使可能なものをアメリカンタイプと呼ぶ.
 
将来の一定期間において所定の資産(原資産)を所定の価格(権利行使価格)で売買する権利のこと. 買手がオプションの権利にしたがって原資産を売買することを権利行使するという. 原資産を売る権利をプット(put), 買う権利をコール(call)という. また, 所定の期間の最終時点である満期もしくは失効時点でのみ権利行使可能なものをヨーロピアンタイプ, 満期までの任意の時点で権利行使可能なものをアメリカンタイプと呼ぶ.
 +
 +
オプションを利用することにより,原資産が市場取引可能なとき, 原資産とオプションを適当に組み合わせることによって将来の原資産の価格下落リスクを回避すなわちヘッジできる. さらに, 同額資金を原資産とオプションに投資することを比較した場合, 原資産価格の変動に対してオプションの方がより大きな収益あるいは損失をもたらすので, 自らの思惑に基づいて価格が上昇もしくは下落に賭ける投機家にとってより好適となる. 以上の2点が資本市場でのオプションの大きな役割といえる.

2008年3月13日 (木) 13:35時点における版

【おぷしょん (option)】

将来の一定期間において所定の資産(原資産)を所定の価格(権利行使価格)で売買する権利のこと. 買手がオプションの権利にしたがって原資産を売買することを権利行使するという. 原資産を売る権利をプット(put), 買う権利をコール(call)という. また, 所定の期間の最終時点である満期もしくは失効時点でのみ権利行使可能なものをヨーロピアンタイプ, 満期までの任意の時点で権利行使可能なものをアメリカンタイプと呼ぶ.

オプションを利用することにより,原資産が市場取引可能なとき, 原資産とオプションを適当に組み合わせることによって将来の原資産の価格下落リスクを回避すなわちヘッジできる. さらに, 同額資金を原資産とオプションに投資することを比較した場合, 原資産価格の変動に対してオプションの方がより大きな収益あるいは損失をもたらすので, 自らの思惑に基づいて価格が上昇もしくは下落に賭ける投機家にとってより好適となる. 以上の2点が資本市場でのオプションの大きな役割といえる.