「ラフ集合」の版間の差分

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'''【 らふしゅうごう (rough set) 】'''
 
'''【 らふしゅうごう (rough set) 】'''
  
同値関係 <math>R</math> による <math>x\in X</math> の同値類を <math>[x]_R</math>
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同値関係<math>R</math>による<math>x\in X</math>の同値類を
表すと,集合 <math>A \subseteq X</math> に対して,
+
<math>[x]_R</math>と表すと,
上近似 <math>
+
集合<math>A \subseteq X</math>に対して,
R^*(A) = \{ x \mid [x]_R \cap A \neq \emptyset\}</math> と
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上近似<math>
下近似 <math>
+
R^*(A) = \{ x \mid [x]_R \cap A \neq \emptyset\}</math>と
 +
下近似<math>
 
R_*(A) = \{ x \mid [x]_R \subseteq A \}</math>
 
R_*(A) = \{ x \mid [x]_R \subseteq A \}</math>
が得られる.対 <math>\langle R_*(A), R^*(A) \rangle</math> を
+
が得られる.
集合 <math>A</math> の <math>R</math>-ラフ集合と呼ぶ.
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<math>\langle R_*(A)</math>,<math>R^*(A) \rangle</math>を
ラフ集合は,識別不能性による曖昧さをモデル化しており,
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集合<math>A</math>の<math>R</math>-ラフ集合と呼ぶ.
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ラフ集合は,[[識別不能性]]による曖昧さをモデル化しており,
 
類別や近似に深く関係している.
 
類別や近似に深く関係している.
 
決定や診断における不要な属性の発見,
 
決定や診断における不要な属性の発見,
 
属性間の依存性の発見など,独特な方法が提案され,
 
属性間の依存性の発見など,独特な方法が提案され,
 
近似識別や機械学習,意思決定に応用されている.
 
近似識別や機械学習,意思決定に応用されている.

2007年9月20日 (木) 15:21時点における版

【 らふしゅうごう (rough set) 】

同値関係によるの同値類を と表すと, 集合に対して, 上近似と 下近似 が得られる. 対を 集合-ラフ集合と呼ぶ. ラフ集合は,識別不能性による曖昧さをモデル化しており, 類別や近似に深く関係している. 決定や診断における不要な属性の発見, 属性間の依存性の発見など,独特な方法が提案され, 近似識別や機械学習,意思決定に応用されている.