「ラフメンバシップ値」の版間の差分

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同値関係<math>R</math>による対象<math>x</math>の同値類を<math>[x]_R</math>とすると,対象<math>x</math>の集合<math>D</math>へのラフメンバシップ値<math>\mu_D(x)</math>は,<math>[x]_R</math>の中で<math>D</math>に帰属する対象の割合<math>|[x]_R\cap D|/|[x]_R|</math>として定められる.<math>|X|</math>は集合<math>X</math>の基数(要素の数)を表す.ファジィ集合のメンバシップ値と異なり,ラフメンバシップ値は同値類<math>[x]_R</math>を介して定められ,異なった性質をもつ.たとえば,集合<math>D_1</math>と<math>D_2</math>の共通集合を考えると,<math>\mu_{D_1\cap D_2}(x)\leq \min(\mu_{D_1}(x),\mu_{D_2}(x))</math>となり,ファジィ集合で成立する等号が成立しない.
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同値関係<math>R\,</math>による対象<math>x\,</math>の同値類
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<math>[x]_R\,</math>とすると,
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対象<math>x\,</math>の集合<math>D\,</math>への
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ラフメンバシップ値<math>\mu_D(x)\,</math>は,
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割合<math>|[x]_R\cap D|/|[x]_R|\,</math>として定められる.
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ラフメンバシップ値は同値類<math>[x]_R\,</math>を介して定められ,
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異なった性質をもつ.
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例えば,
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集合<math>D_1\,</math>と<math>D_2\,</math>の共通集合を考えると,
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<math>\mu_{D_1\cap D_2}(x)\leq \min(\mu_{D_1}(x),\mu_{D_2}(x))\,</math>となり,
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ファジィ集合で成立する等号が成立しない.
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[[category:近似・知能・感覚的手法|らふめんばしっぷち]]

2008年11月14日 (金) 09:20時点における最新版

【 らふめんばしっぷち (rough membership value) 】

同値関係による対象の同値類 をとすると, 対象の集合への ラフメンバシップ値は, の中でに帰属する対象の 割合として定められる. は集合の基数(要素の数)を表す. ファジィ集合のメンバシップ値と異なり, ラフメンバシップ値は同値類を介して定められ, 異なった性質をもつ. 例えば, 集合の共通集合を考えると, となり, ファジィ集合で成立する等号が成立しない.