「ヒープ」の版間の差分

提供: ORWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
 
(3人の利用者による、間の4版が非表示)
1行目: 1行目:
 
'''【ひーぷ (heap)】'''
 
'''【ひーぷ (heap)】'''
  
値(キー)をもつ要素の集合 $<math>A</math>$ が,  要素の追加, 削除により動的に変化するとする.  $<math>A</math>$ に対し, $<math>A</math>$ を保持し, 最小値をもつ要素を見つける・最小値をもつ要素を削除する・新しい要素を追加する, という3種の機能をもつデータ構造をヒープという. 配列を使ったヒープはこれら3種の操作を1回あたり O$<math>(\log |A|)</math>$ 時間で実行し, またメモリ使用量も O$<math>(|A|)</math>$ である.  ヒープは計算機に実装しても高速であり,  コード化も容易なため, 実用的である.
+
値(キー)をもつ要素の集合 <math>A</math> が,  要素の追加, 削除により動的に変化するとする.  <math>A</math> に対し, <math>A</math> を保持し, 最小値をもつ要素を見つける・最小値をもつ要素を削除する・新しい要素を追加する, という3種の機能をもつデータ構造をヒープという. 配列を使ったヒープはこれら3種の操作を1回あたり O<math>(\log |A|)</math> 時間で実行し, またメモリ使用量も O<math>(|A|)</math> である.  ヒープは計算機に実装しても高速であり,  コード化も容易なため, 実用的である.
 +
 
 +
[[Category:組合せ最適化|ひーぷ]]

2008年11月13日 (木) 15:11時点における最新版

【ひーぷ (heap)】

値(キー)をもつ要素の集合 が, 要素の追加, 削除により動的に変化するとする. に対し, を保持し, 最小値をもつ要素を見つける・最小値をもつ要素を削除する・新しい要素を追加する, という3種の機能をもつデータ構造をヒープという. 配列を使ったヒープはこれら3種の操作を1回あたり O 時間で実行し, またメモリ使用量も O である. ヒープは計算機に実装しても高速であり, コード化も容易なため, 実用的である.